省エネ対策として利用されている壁面緑化のメリット

省エネ対策として利用されている壁面緑化のメリット

植物の特性を生かした省エネ対策

気温が32度以上を目安とする猛暑日は、年齢問わずに体に大きな影響を与えてしまいます。その負担を軽減するためにはエアコンが必須ですが、気温が高い状態で使うと消費エネルギーが高くなってしまうのです。ただエアコンをつけないと健康への影響が大きいので、そこで賢くエアコンを使いつつ消費エネルギーを抑える方法が大事になります。そんな消費エネルギーを抑える方法の一つにあるのが、へちまやゴーヤなどの植物を壁にそって成長させる「壁面緑化」です。ゴーヤやへちまといったつる性の植物は、太陽の光を吸収するために上空に向かって成長する特徴があります。その特徴を生かし壁面に支柱もしくは網を設置し、複数のゴーヤやへちまを育てることで壁一面を植物の葉で覆います。

日陰と水分蒸発による気化熱で温度を減らす

壁面緑化のメリットは、やはり室内の温度を減らすことです。室内の温度を上げてしまう要因としては、太陽光の熱に加えて温められた空気が入り込むことで起きます。壁面緑化をすることによって、壁全体に葉が生い茂ることで日陰がうまれます。室温を高くする要因の太陽光の光をさえぎってしまえば、室内の温度の急上昇を抑えることができるのです。さらに植物は葉や茎から呼吸するのと同時に、体内の余分な水分を放出する性質があります。その植物が出す水分が蒸発をすると、周りの温度の熱を奪う気化熱が発生します。気化熱が発生することで、空気中の暖められた空気が室内に入らなくなるのでさらに温度を減らすのに役立つのです。

壁面緑化は建物の壁面に植物を植える、垂らすなどをすることにより、遮熱効果やきれいな空気を生み出すことを目的としています。建物室内の温度を下げることにもつながり省エネ効果も期待できます。